缶詰のような「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」には保存料や殺菌料が使えない

能登半島地震で、災害避難であらためて長期保存可能な缶詰の利便性が注目されたことは先日紹介しました。
スチールエコライフ「災害避難であらためて注目される長期保存可能な缶詰の利便性」

缶詰は長期保存が可能なため、平時と緊急時をシームレスにつなぐというローリングストックという観点から、普段から蓄えておきたいところです。
ただ、缶詰の中身は加工がしてあり、缶詰で密封されているから長期保存が可能になっていると言っても、長期保存のために普段はあまり使わないような添加物を使っているのではないかという疑問を持つこともあるかもしれません。

この点について、缶詰は高温高圧殺菌を行っています。そのような高温高圧殺菌を行っている食品は「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」とされ、これには保存料、殺菌料を使ってはならないと食品衛生法で定められています。
ですから、高温高圧殺菌を行っている場合には、長期保存のために保存料や殺菌料を加えるということは行われていないので、心配の必要はないと言えます。
そうは言っても、缶詰の中の食品のかたちを保つために増粘剤を加えているケースはありますので、まったく添加物が入っていないかというとそんなことはありません。

もし添加物のことが心配になるようでしたら、無添加の缶詰を探すと良いでしょう。先に書いたように、もともと缶詰は高温高圧殺菌され、長期保存のために保存料や殺菌料は使わないことになっていますから、むしろ無添加でも何の問題もありません。

無添加の缶詰を探すと言っても、購入時にラベルを確認するのも面倒かもしれません。そこで便利なのが無添加の缶詰を紹介してくれるWebサイトの存在です。

例えば、こんなサイトがあります。
ごはんなび「無添加だけどおいしい缶詰」

「無添加だけどおいしい缶詰」ということで、25種類の缶詰が紹介されています。
無添加でも十分においしい缶詰がたくさんあります。そして、繰り返しになりますが、長期保存のための保存料や殺菌料は使われていません。

添加物の心配をせずに、おいしいものを食べたいというニーズも、缶詰は満たしてくれるのです。