南部鉄器のケトルベル

※画像は河北新報社Webサイトより引用

 

 

南部鉄器と言えば、鉄瓶が真っ先に思い浮かびますが、南部鉄器は鉄瓶だけではありません。

このほど、南部鉄器製造の及富が鋳鉄製のやかん型トレーニング器具「ケトルベル」を開発したという新聞記事を目にしました。

筋トレ継続に河北新報「「鉄」の意志 南部鉄器で用具開発 岩手・奥州」

 

ケトルベルとは、一定の重さの鉄の塊に取っ手を付けたトレーニング器具です。南部鉄器に限らず、既に様々なケトルベルが販売されているようです。

ケトルベルのおすすめ13選。自分に合ったモノを選んでしっかり筋トレ

 

「ケトル=やかん」です。ただ、市販品の多くはデザイン性も高く、もはやケトルには見えませんが。

 

記事によると、筋トレブームの高まりを背景にして、2019年に、及富は般若の面などをあしらったケトルベルを発売したそうです。今回記事になったのは、従来のデザイン重視のケトルベルから本格的なトレーニング用に改良したケトルベルを開発したことによります。

不要になったら溶解して鉄を再利用できるように、表面をビニールでコーティング加工するといったことはしていないそうです。この点は、既にある多くの市販品とは大きく異なります。鉄の再利用が可能ということで、環境にも配慮した製品となっています。

 

般若の面のケトルベルは南部鉄器特有の重厚感が出ていて、十分に魅力的な製品だと思いますが、今回は質実剛健、実用性を重視して装飾を徹底的に削ぎ落としたところがかえって目を引くデザインになっています。

 

今年中の発売を予定しているそうです。重さはケトルベルでは一般的な20kgとのこと。本格的なトレーニング向けだとは思いますが、一個購入してみたくなる一品ですね。