伸び悩む再生プラスチックの利用

日本経済新聞の記事によると、再生プラスチックの国内需要が低迷しているとのことです。

再生プラ、伸びぬ内需 20年は石化由来より落ち込み

 

原油安で石油化学原料から作られるプラスチックも大きく値下がりした関係で、プラスチックの再生品の価格競争力が低下したことが原因のようです。

2020年の実績が2019年のそれを下回ったということで、このような前年度割れは6年ぶりと記事には書かれています。

 

原油安はコロナ禍が影響しているようですが、それがめぐり巡って再生プラスチックの利用にも影響を及ぼしているのですね。

 

「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行う」というエシカル消費が提唱されています。

~あなたの消費が世界の未来を変える~

 

再生プラスチックの需要が落ち込むということはプラスチックのリサイクルにも大きな影を落とすことになります。資源価格は変動しますので、再生プラスチックの国内需要も今後変動していくと思いますが、エシカル消費の観点からも、プラスチック以外の利用も考えていきたいところです。

 

例えば、その候補に鉄があるでしょう。

循環資源の優等生とされる鉄も、ここ数カ月、鉄スクラップの買取価格が急騰から下落に転じるなど、激しい動きを見せています(こちらは12年ぶりの高値を記録したそうですが)。

鉄スクラップ(鋼スクラップ)価格

 

リサイクルの観点から、そして需要の観点からも、プラスチック以外の鉄のような素材に注目していきたいところですね。