自販機の隣にある「箱」の謎

西日本新聞のサイトに、こんな記事が掲載されていました。

自動販売機の横の「ごみ箱」、投入口だけ分別しているのはなぜ?

 

確かに、自動販売機の横に置いている「ごみ箱」は、その中を見ると区切りがなく、何を入れても中では一緒になってしまうのではないかと疑問に思います。

 

記事では、自販機を設置しているコカ・コーラボトラーズジャパンに取材を行い、自販機の隣に置いてあるのは「ごみ箱」ではなく、リサイクルのための箱であるという回答を得ています。

そもそも、自販機の隣に置いてあるのは「ごみ箱」ではなかったのですね。

 

そして、箱の中に区切りがない理由として、まず、仕切りで分別しても点検作業は必要であること、さらに、仕切ることで片方だけが満杯になってポイ捨てを招くよりも、できるだけ多くの容器回収を優先していること、以上の二つがあげられています。

箱の中に区切りを設けないのは、まずは容器の回収を優先しているということなのですね。

 

記事の後半では、清涼飲料メーカーや関係企業でつくる全国清涼飲料連合会の取り組みが紹介されています。

大前提として、スチール缶やアルミ缶の容器リサイクル率が9割を超える一方で、ペットボトルは8割に留まるとのこと。

全国清涼飲料連合会は、「リサイクル目的に空き容器だけを集めています」と書かれた業界統一のステッカーを作り、東京、大阪など大都市圏の自販機横の箱に約56万枚を貼ったそうです。

 

リサイクルのための回収の箱だからというのが理由で、その中は区切られておらず、そして、リサイクル目的に空き容器を集めているとの周知が行われています。

これからも一層のリサイクルの推進が求められるということだと思いますが、ここでひとつ大事なポイントを。

回収の箱で一括して集められた空き容器は、その後に分別の点検作業が行われますが、鉄で出来たスチール缶は磁石に反応するために、その分別が他の容器と比較すると容易です。

分別しやすい容器をまずは使うというのもリサイクルの推進では大事なことですね。