バイオプラスチック 微生物に分解される生分解性がポイント

マイクロプラスチック問題が社会的課題として認識されるようになりました。

一番の解決策はプラスチックの利用を控えることですが、もうひとつの方法としてバイスプラスチックの利用というものがあるようです。

 

バイオプラスチックと呼ばれるプラスチックは三種類あります。

  1. 生分解性のバイオマスプラスチック
  2. 生分解性の石油系プラスチック
  3. 非生分解性のバイオマスプラスチック

 

生分解性というのは、微生物によって分解されて自然的副産物である二酸化炭素・メタン・水などになるということです。

さらに、バイオマスプラスチックは、植物などのバイオマスから作られたプラスチックのことです。

 

生分解性のバイオマスプラスチックは、植物などのバイオマスから作られて、微生物によって分解もされるので、マイクロプラスチック問題の解決策ということでは、ひとつの有効な手段になりそうです。

ただ、生分解性があると言っても、実際の自然界では簡単には分解されないということも言われています。

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植物などのバイオマス由来でも、非生物分解性のプラスチックであれば、結局のところ、マイクロプラスチック問題の解決に資することはあまりなさそうです。

 

さらに、原料や製品の重量のうち一定の割合がバイオマス由来であれば、それがバイオマスプラスチックと認められてしまうため、「バイオマスプラスチックを利用した」というだけでは、実際には生分解性を有しないプラスチックである可能性も残されています。

 

一概にバイオプラスチックの利用がマイクロプラスチック問題の解決につながらないとは言えないでしょうが、あまり有効な解決にはならなそうです。

 

やはり、プラスチックは使わずに、鉄などの別の原材料に頼るべきなのではないでしょうか。