使用済みスチール缶の散乱防止対策及び資源としての再利用について研究し、社会に貢献することを目的としているスチール缶リサイクル協会はスチール缶の集団回収を実施している民間団体への支援を行っています。同協会は、このほど、「第16回(2023年)スチール缶の集団回収支援」の募集を開始しました。
スチール缶リサイクル協会「スチール缶の集団回収支援」
支援の対象は、スチール缶の集団回収に取り組む「町内会・老人会・子ども会・婦人会・PTA等地域における民間の非営利団体」です。
支援対象団体は100団体以内で、審査の結果に応じて、1団体当たり5千円~2万5千円相当を支援するとのことです。応募は最大3回までとなっています。
過去の支援団体が公開されていますので、その一覧を見ると、年度によって支援団体数にバラツキがあるようです。
申請に熱心な地域があるのか、ここ数年では、北海道河東郡音更町・群馬県渋川市・群馬県桐生市といった自治体の団体が多数支援を受けています。
スチール缶リサイクル協会によると、「集団回収の現状を調査した結果、集団回収の推進によって地域コミュニティ活性化・社会的コスト削減・国民の環境意識の向上・排出物の品質向上等種々のメリットがあることが判明しました。」とのことで、各種団体への助成を行う運びとなっているようです。
実際に、各地域には、スチール缶の集団回収に取り組んでいる団体も多数あるはずですが、一方で、このような助成があることは必ずしも認知されていないはずです。集団回収に取り組む中で必要となる費用も当然あるはずで、このような助成があると助かるという団体も多いでしょう。
支援団体数は100団体まで、無制限にというわけにはいきませんが、まずは各地でスチール缶の集団回収に取り組んでいる団体に、このような助成があるという情報が伝わると良いですね。