側島製罐「Canday缶」に低CO2鋼材「NSCarbolex® Neutral」を採用

※画像は側島製罐株式会社Webサイトから引用

カーボンニュートラルの実現が目指されていますが、このほど、日本製鉄株式会社の提供する低CO2鋼材「NSCarbolex® Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル)」を側島製罐株式会社が自社ブランドで製造販売しているスチール缶容器「Canday缶」に採用したというプレスリリースがありました。
側島製罐「Canday(キャンディ)缶」に日本製鉄が提供する低CO2鋼材「NSCarbolex Neutral」の採用が決定 ~「NSCarbolex Neutral」を国内初受注~

側島製罐株式会社の「Canday缶」は、「起死回生の「Candy缶」」と題してスチールエコライフでも以前紹介しました。
起死回生の「Candy缶」 -きれいなブリキ缶を選んで購入する-

この投稿は、あまり売れずに在庫が倉庫のスペースを圧迫していたため、廃棄処分の前に缶をTwitterに写真を掲載したところ、小売販売の要望やこれまで取引のない企業から引き合いがあったという内容でした。
これは2021年の投稿ですが、その後も「Canday缶」の製造販売は続けられており、このほど低CO2鋼材を採用し、これが日本製鉄株式会社にとって国内初受注ということでプレスリリースとなったということです。

現在、「Canday缶」は全17色6形状で製造販売されています。
側島製罐「既製品・セミオーダー品」

興味を惹かれるのは、「Canday缶」は小ロットのケース単位での購入が可能ということです。もちろん、個人でも購入可能です。
今後は、低CO2鋼材「NSCarbolex® Neutral」の採用が広がっていくのでしょうが、こうして個人でも手に届く缶でもカーボンニュートラルにつながるような低CO2鋼材の利用が進んでいく。
日頃、製缶といった分野でのカーボンニュートラルへ向けた取り組みは、一般の消費者の目には触れにくいところですが、今回の「Canday缶」への採用などを通して、より広く知られるものとなることを期待したいですね。