環境省が「SBT(Science Based Targets)について」という資料を公表しています。100ページをこえるスライドで、全てを確認するのは骨が折れますが、後半は参加企業の一覧ですので、実際に読むべき部分は前半部分に集中しています。
「SBT(Science Based Targets)について」
SBTというのは何やら聞き慣れない用語かもしれませんが、簡単に言うと、企業が5年から15年先を目標年として設定する温室効果ガス排出削減目標のことです。
この資料を見ると、既に日本の企業でもSBTに対応しているところがあることが分かります。各分野で日本を代表する企業が取り組みに参加しています。
環境省のWebサイトを見ると、日本の参加企業数は122社となっています。
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/intr_trends.html
SBTに取り組むことで、持続可能な企業であることを投資家などステークホルダーにも分かりやすくアピールできるとも資料には書かれています。
最近は、SDGsが注目され、企業でも各種の取り組みが浸透しつつあるところですが、特に温室効果ガスの排出削減については、このような取り組みも浸透しつつあるということですね。
SBTでは、ある事業者自らの排出量だけではなく、事業活動に関係するあらゆる排出量の削減が重要とされます。つまり、サプライチェーンの排出量が問題となるのです。
つまり、商品そのものの製造時の排出量だけではなく、素材や容器という上流の業界における排出量も重要となります。
あまり着目はされない観点かもしれませんが、環境に優しい鉄やスチール容器はサプライチェーン排出量の削減に資するものとして今後ますます注目されるかもしれませんね。