2023年も年末を迎え、毎年恒例の「缶詰業界十大ニュース」が公表されています。
スチールエコライフでも、その結果を毎年紹介してきました。
2022年:
スチールエコライフ「2022年の缶詰業界十大ニュース」
2021年:
スチールエコライフ「2021年の缶詰業界十大ニュース」
2020年:
スチールエコライフ「2020年の缶詰業界十大ニュース」
昨年の記事には、十大ニュースにあげられた最初の三つのニュースが紹介されています。
それを引用すると、以下の通りです。
1 原材料、物流費等の高騰で段階的な値上げ相次ぐ
2 コロナ禍も行動制限解除で業務用需要が回復傾向
3 21年のレトルト食品生産量、増産基調から一服
続いて紹介されたのが以下のニュースです。
4 キハダマグロバンコク相場、過去最高値
さて、2023年の最初の4つのニュースはどうなったのでしょうか。
以下が最初の4つのニュースです。
食品新聞「影落とすコスト高 缶詰業界10大ニュース」
1 原材料・エネルギー価格等コストアップ止まず値上げ続く。
2 コロナ禍、感染症分類「5類」移行で業務用市場回復。
3 ツナ類高騰バンコク相場、軟化も依然として高値圏。
4 22年のレトルト食品生産量38万トン(0.5%減)、2年連続減少。
2023年の1と2は、2022年の1と2を引き継いだ内容になっています。缶詰の値上げが続く中でも、業務用の需要は堅調のようです。
2023年の3は、2022年の4と対応しています。2022年は、ツナ缶の材料となるキハダマグロの相場が過去最高値となったことがニュースとなりましたが、相場は「軟化」するも高値圏とのことです。
2023年の4は、2022年の3に対応しています。2022年はレトルト食品生産量が増産基調から一服とのことでしたが、2年連続で生産量が減少したというのです。
2023年は、2022年からの傾向が続いた一年だった。2023年の「缶詰業界十大ニュース」を見ると、そんな様子が見て取れますね。