近年、環境問題が注目を集めています。その主なものは海洋プラスチックです。マイクロプラスチックの粒子は滞留期間が長く、生態系への影響が懸念されています。プラスチックは生活に身近な素材ですが、いくらリサイクルをしても、今日の環境問題の主役の1つになってしまっています。
プラスチックは、多くの容器で使用されています。先進国はプラスチックのリサイクルシステムの構築を中国に依存してきました。しかし、中国は、廃プラスチックの輸入を禁止するようになりました。つまり、プラスチックのリサイクルシステムを中国に依存していた国々では、国内にリサイクルシステムを構築することが求められるようになりました。
プラスチックから、よりリサイクルを行い易い素材に転換することも、リサイクルシステムの再構築の１つの方法です。実際、生活に身近な製品で、プラスチック製品より、リサイクル性が高い製品があります。それがスチールです。
スチールは飲料缶に用いられ、身近なところにあります。スチール缶は耐食性、加工性、強度に優れた高級鋼材が用いられています。スチールはリサイクルされた後も、自動車やレール、そして家電といった生活に身近なものに生まれ変わります。もちろん再度、スチール缶にもなります。リサイクルが行い易く、デザイン性も高いスチールだからこそ身近なものに生まれ変わることができます。
環境問題に応えうる素材を用いることも、環境問題に対して、有力な解決手段の1つといえます。スチールは、他のどの素材よりもリサイクル性に適しています。環境問題を考える上で、スチールのより積極的な利用・リサイクルは環境問題に対して解決する一歩にもなります。