地球環境を念頭において、生活に必要な容器を考えてみると、リサイクルが考慮することが必要不可欠です。今日の海洋プラスチック等の問題を考えると尚更のことです。
捨てやすいといった利用者目線や、地球環境に悪い素材のものでは、リサイクルとして不適当です。リサイクルが容易であり、かつ地球環境にも優しいものこそが、リサイクルに適しています。
スチールはリサイクルが容易であり、わずか数十年で、自然分解されることから地球への回帰も容易であり、リサイクルに適した素材であるといえます。またコストが低く、強度もあり、加工がしやすいといった特徴です。
鉄は他の金属と比べ、埋蔵量も膨大であり、各大陸に分布していてます。また鉄は他の金属よりも、採掘しやすいといった利点があります。
今日、身近な容器として存在するプラスチックは、ほとんど生物分解されません。プラスチックは天然の有機物とは異なり、合成ポリマーであるため、安定な構造しており、丈夫なためです。熱酸化や光分解によって、ゆっくりと分解は進みますが、理論上、プラスチックは、数百年から数千年は分解されないとも言われています。熱分解、光分解が進みにくい環境、つまり、海中にあるプラスチックは、海中に残り続けることになります。そして海に残り続けるプラスチックは、劣化し、細分化し、マイクロプラスチックとなります。マイクロプラスチックは世界中の海で確認され、浅海から
それが、海洋生物が摂取することになり、生物濃縮による人間の健康被害が懸念されます。
プラスチックに比べ、自然環境への負担が少ない鉄の利用を促進することが、環境問題への効果的な解決策の1つになるのではないでしょうか。